角海老トップニュース

2015年9月14日

小國以載「一皮剥けた姿を見せておきたい」

 2011年11月から約1年半にわたりスーパーバンタム級の東洋太平洋王座を保持し、今度は日本王者として2度目のチャンピオンロードを歩み始めた小國以載。しかし、昨年12月の石本康隆(帝拳)との王座決定戦は僅差の判定勝利で、前回4月の古橋岳也(川崎新田)との初防衛戦に至ってはドロー防衛という苦戦が続く。日本6位の源大輝(ワタナベ)との2度目の防衛戦を前に、小國の心境はいかに――。

 「基本的に守る側より、獲りに来る挑戦者の方がモチベーションを作りやすいんで、そう考えると今の自分はもしかしたら、我慢とか辛抱の時期なのかもしれませんね」

 小國にとって、格下と言えども実力に大きな差がない日本ランカーとの対戦はリターンが少ない「ある種の修行のようなもの」とも言う。ドロー判定で辛くも初防衛に成功した古橋戦は、まさに「苦行」のような内容だった。

 「拳を合わせた時点では技術が特にあるわけでもなく、脅威には感じなかったけど、5回に貰ったボディーが効いてしまった。息が上がってた所に食い込んできて、いつまで経っても回復しない。力が入らない感じがずっと続いて6、7回はほとんど動けなかった。舐めてたわけじゃないんですが、想定外でしたね」と振り返る。

 思わぬボディーへのダメージは小國を終盤、大いに苦しめた。だが、それでも負けるわけにはいかない。「10回戦なら最低5回取ればドローで防衛できる」と、小國は後半戦に向けて切実に意識を切り替えた。

 「5回後の公開採点でリード(3ポイント差)してたんで、あと一つ、確実に取れたら負けはないやろうと。それで8回に勝負に出たら取れた。後半は相手も弱ってきたのもあって、ギリギリの戦いだったけど、結果は予想通りのドロー防衛で。ボディーでここまで効かされたのは初めてだったし良い勉強にはなったけど、やっちゃったなって」

 神戸で豊富なアマチュア経験を積み、プロデビュー7戦目にして無敗のまま日本を飛び越えて東洋王座に挑戦、フィリピンの強豪王者ロリ・ガスカに2度のダウンを与えての完勝劇でベルトを巻いた。そんなエリート肌の小國には似つかない薄氷の初防衛。

 過去2戦の戦いぶりから「下のランカーたちは『今の小國は穴』だと思ってるはず」とは自身の言葉だが、果たしてそうだろうか。プロデビュー後の華々しいスピード出世、そして現東洋王者で世界挑戦予定の和氣慎吾に破れて王座陥落、挫折を味わった。そこから心気一転、東京に拠点を移し、激しいスパーで知られる角海老の門下でしのぎを削ってきた。小國の2度目のチャンピオンロードは我慢と辛抱の出発となったが、そんな泥臭い経験は小國の地力として培われているはず。

 「東京の日本ランカーってどんだけ強いんやろなって思って出てきたけど、やってみたらやっぱり自分の方が勝ってる。タイトルマッチの過去2戦はどっちも厳しかったけど、それでもベルトを持ってるのは自分やから。東洋太平洋も日本も獲って、世界ランキング(WBC6位、IBF10位)にも入ってきた。次は世界ランカーがどれだけ強いのかやってみたいし、ここらで負けてるわけにはいかない」
 
 そう意気込みを語る小國。対戦相手の源については「体格も良いし、ロングの強打は要注意」と警戒する。「初防衛戦での教訓は体で覚えてる。2度はないです。理想は大差の判定勝利だけど、リスクを取って一皮剥けたところも見せておきたい」。


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