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2015年9月30日

小國以載・高山樹延 ともに日本王座防衛に成功!

 30日(水)、東京・後楽園ホールで開催された「第541回ダイナミックグローブ」でダブル日本タイトルマッチが行われ、メインイベントで2度目の防衛戦に臨んだ日本S・バンタム級チャンピオン小國以載(角海老宝石)は挑戦者同級6位・源大輝(ワタナベ)に10回3-0の判定で勝利。またセミファイナルに出場した日本ウェルター級チャンピオン高山樹延(角海老宝石)は同級9位・田中亮治(ヨネクラ)の挑戦を10回3-0の判定で退け、同王座のV6に成功した。

◇日本S・バンタム級タイトルマッチ10R
○小國 以載(角海老宝石)vs源 大輝(ワタナベ)×
【判定10R3-0(97-93×2、98-93)】
※5R途中採点:3-0小國(49-47、49-46×2)

 左フックでオープニングヒットを奪った源は右クロスもヒットするなど挑戦者らしく積極果敢な攻撃に打って出たが、迎え撃つ小國も右ストレートを上下に打ち分けながら、ワンツーから左アッパーのコンビネーションをヒットさせる丁寧な組み立てで対抗する。2回も小國はリングの広さを最大限に利用しながら、力強く右を放ってくる源の出端に軽打を合わせ、源の強打にはスリッピングアウェーとガードで対応するなど確かな防御技術も披露する。3回も勇敢に攻めてくる源に対して、小國は出入りを徹底。メリハリの利いたボクシングで優勢を印象付け、ラウンド終了間際には右ストレートで源を後ずさりさせるシーンも作る。源は4回も思い切りの良い攻撃で場内を湧かせたが、小國も負けじとフェイントなどの細かい技術を駆使し、左ボディも絡めた攻撃でペースを掌握。5回、源は小國をロープに詰めて猛攻に出たが、小國は冷静さを失うことなく、ラウンド終了後の途中採点では2ポイント差が2者、3ポイント差が1者の3-0でポイントをリードした。

 6回の小國はボディを効果的に使った攻撃でゲームメーク。7回も源のプレッシャーを受けながらも、小國の安定感が揺らぐことはなかった。8回以降、王座奪取への執念を見せる源の攻勢を受け、多少後手に回るシーンもあったが、終始乱戦に巻き込まれることなく、臨機応変に手堅く立ち回った小國は文句なしの快勝を収めた。小國の戦績は17戦15勝(4KO)1敗1分。源は15戦10勝(9KO)5敗。

◇日本ウェルター級タイトルマッチ10R
○高山 樹延(角海老宝石)vs田中 亮治(ヨネクラ)×
【判定10R3-0(97-94×2、97-93)】
※5R途中採点:3-0高山(48-47、49-46、50-46)

 元全日本ウェルター級新人王同士による一戦は、左ジャブを突きながら脚を使って左回りをする2013年の新人王・田中を、2008年の新人王・高山がガードを上げてどっしりと構えながら迎え撃つ立ち上がり。7月に続いて角海老主催興行2大会連続参戦となる田中は長いリーチを活かして遠い距離からワンツーを放つが、高山の堅いガードを崩すことはできず、対する高山はボディに狙いを定め、じわじわとプレッシャーをかけながら距離を詰める。要所で左ジャブからの力強い左右ボディフックを決める高山は5回終了後の途中採点でジャッジ三氏の支持を受けたが、山場を作れずラウンドを消化してしまう。

 6回以降も試合の流れに大きな変化はなく、高山は時折ボディブローを捻じ込んだものの、田中のクリンチに阻まれて追撃打を叩き込めず、一方の田中も単発のパンチを返すのが精一杯。互いに決定的シーンを演出できないまま迎えた最終回。最後の力を振り絞ってアグレッシブに攻めた田中だったが、王者の牙城を崩すことはできず、高山が3-0の判定でベルトを守った。

 5年のキャリア差を見せつける形となった高山は「しょうもない試合をしてしまった。10ラウンドまでずっと同じ感じ(展開)で正直戦った気がしない。クリンチをされても、それをいなす技術を身につけないといけないと思った」と表情を曇らせながら課題を口にしたが、これで現役日本王者では最多となる防衛記録を6に伸ばすとともに、戦績を24戦23勝(7KO)1敗としている。田中は14戦8勝(2KO)5敗1分。

◇57.6kg契約8R
×緒方 勇希(角海老宝石)vs上野 則之(RK蒲田)○
【判定8R1-2(78-75、75-78、76-77)】

 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲として広く知れ渡る「彼こそが海賊」で入場したテクニシャン緒方と、レゲエミュージシャンMUNEHIRO(鈴木紗理奈)の「MUSIC」をBGMに登場した元日本フェザー級1位の上野による生き残りをかけた一戦は、ともに相手の実力を警戒するが故、全般的に動きが少なく、ジャッジ泣かせな一戦となってしまう。

 相手の出方を窺い合った初回は手数が少ない中で上野が左ジャブを連打でヒット。続く2回は緒方がワンツー、肩越しの右クロスをヒットさせてポイントを奪う。防御技術に定評ある緒方は3回もクリーンヒットを許さないものの攻撃に結び付けることができず、攻撃姿勢を見せる分、ジャッジへのアピール度は上野の方が若干勝っているという印象は否めない。4回は緒方が少し手数を増やして、軽いながらも右をヒット。のらりくらりと相手をいなす持ち味を発揮し、徐々にペースを手繰り寄せ始めたが、6回に上野は左フック、7回に右をヒット。両者ともに決め手を欠いたまま、最終回のゴングを聞くことになったが、よりアグレッシブに戦い抜いた上野に凱歌があがった。タイトルマッチを除くと初の敗北を味わった緒方は24戦21勝(3KO)2敗1分。連敗を2で止めた古豪・上野は36戦18勝(5KO)14敗5分。

◇69.5kg契約8R
×糸山 良太(角海老宝石)vs矢田 良太(グリーンツダ)○
【TKO7R1:23】

 ともに自慢のハードパンチを最大の武器に持つ「良太」対決は、日本7位の糸山が脚を使いながらジャブで距離を詰めて力強い左ボディフックを決め、まずは先手を奪う。一方、“なにわのターミネーター”との異名を持つ矢田も右ストレート、ワンツーで反撃。互いにフルスイングのパンチが交錯するスリリングな展開となった。左右ボディフックを軸にしたコンビネーションで組み立てる糸山に対し、矢田もガードの上からでもお構いなしに力強い右ストレートを放っていく。

 好戦的な両者は終始激しい打ち合いを展開し、強打を応酬したが、後半に入るとペースは矢田に傾き始める。矢田は6回、右ストレートで糸山をコーナーへ吹っ飛ばして攻勢。パンチを返して何とか凌ぐ糸山だがダメージは色濃く、7回終盤にニュートラルコーナーへ詰められると、右ストレートを立て続けに被弾。反撃できず防戦一方となった糸山の様子を窺ったレフェリーは、左目上の出血も考慮し、ストップを宣した。代打参戦を二つ返事で引き受けた日本ランカー初挑戦で金星を挙げ、聖地・後楽園ホールのファンに自らの存在を強くアピールした矢田は12戦9勝(6KO)3敗。13年5月の出田裕一戦(ヨネクラ)を最後に勝ち星から遠ざかっている糸山は19戦10勝(5KO)8敗1分となった。

◇バンタム級8R
×中川 とん虎(角海老宝石)vs 澤田 京介(JB SPORTS)○
【判定8R0-2(76-76、76-77、75-77)】

 日本ランキング入り後、初のリングとなる中川は開始早々、ワンツーから返された澤田の左フックを浴びて、大きくよろめく苦しい立ち上がり。その後もアマチュア経験豊富な澤田は左ジャブを的確に当てて軽快なリズムに乗りながら、有効打をヒット。動きの硬さが目立つ中川は上体を振らずに接近するため、澤田にとっては恰好の餌食となってしまい、2回も左ジャブで中川の機先を制し、左フック、右ストレートをヒット。ここまでは完全に澤田ペースで試合は進んだ。

 3回も澤田はアウトボクシングで中川をコントロールしようと試みたが、徐々にエンジンがかかり始めてきた中川のボディブローが澤田を捉えるようになると、4回も中川は右の打ち下ろしで澤田を脅かし、得意とする接近戦に持ち込んでみせる。5回も中川は粘り強く澤田を攻め立てたが、6回に入ると澤田はアウトボクシングを取り戻し、巧く誤魔化しながら試合を進めて行った。7回も澤田は要所で逆ワンツーをヒット。ラウンド後半は中川も左ボディを断続的にヒットさせたが、ポイントを確実に自らへ引き寄せるまでには至らず、技術と試合運びの巧さで上回った澤田が僅差判定を掴み取った。

 日本ランカー初挑戦でチャンスをモノにした澤田は6戦4勝(2KO)2敗。デビュー2連敗から立て直し、これで4連勝をマークしたことになる。序盤の失点が悔やまれる中川は22戦13勝(5KO)7敗2分。

◇66.0kg契約6R
×小林 和輝(角海老宝石)vs 片桐 康喜(草加有沢)○
【負傷判定5R0-3(48-48、47-49、46-50)】

 小林は2回、偶然のバッティングで右目上をカット。4回に小林は右ショートを好打したが、連打で反撃に転じた片桐はラウンド終了のゴングとほぼ同時にワンツーもヒット。この一撃は試合全般を通じて数少ない決定打となった。分の悪い小林は5回、ワンツーから左フックへスムーズに繋ぐコンビネーションで食い下がったものの、そのうちにまたしても偶然のバッティングが発生。右額の生え際辺りを負傷した小林の傷口を診断した結果、即座にドクターストップが宣告。片桐は約1年ぶりの勝利を収めた。昨年の東日本新人王S・ライト級準優勝の実績を持つ片桐は7戦5勝(1KO)2敗。B級初勝利はまたしてもお預けとなった小林は13戦4勝9敗となった。

■テレビ放送予定
CS放送日テレジータス
10月5日(月)18:30~21:30(録画)
10月6日(火)5:00~8:00(再放送)


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