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2016年9月15日

渡部あきのり 移籍インタビュー「角海老で自分のピークを作る」

 ウェルター級の元日本・東洋太平洋王者の渡部あきのりがこのほど、角海老宝石ジムに移籍してきた。プロ歴12年を数える31歳で、亀田一家の門下生として「牛若丸あきべえ」のリングネームでも活躍し、迫力ある強打を武器に38戦33勝(28KO)5敗の戦績と高いKO率を誇り、日本と東洋を制覇して2本のベルトを巻いた。経験豊富な渡部の加入は、角海老の選手たちにとっても大きな刺激になるはず。早速、渡部に移籍後の現在の心境などを聞いてみた。

――まずは現在の心境から
「やっぱりすごく環境が良いし、プロボクサーとして充実してます。選手も多くてパートナーには困らないですし、活気もある。環境にしても、1階のジムはガラス張りで人に見られながら試合に近い状態でスパーリングもできますしね。でも、地下に行けば外から遮断されて、もう男の城みたいになってるじゃないですか(笑)。血と汗にまみれた、これぞプロボクシングのジムっていうような空間があって、階級やランキングに関係なく野心と志を持った目がギラギラしてるボクサーたちに囲まれて、色んな意味で恵まれた環境だと思います。この1年は試合をしてないので、早く自分もそういうハングリーな部分を取り戻したいですね」

――角海老ジムの印象と移籍した理由
「それこそ18の頃から角海老には出稽古でよく来ていて、その頃から試合が決まってスパーやるってなると、とりあえず角海老に行けば誰か相手がいるだろうって。削り合いの厳しいジムっていうイメージですよね。これまで協栄をはじめ野口ジム、出稽古であちこちに行き、それこそ亀田の親父にも教わったし、アメリカのジムも回った。で、これから先のことを考えた時に、自分のボクシングを変えていかないといけないし、ボクサーとしてのピークはこれからだという気持ちがあって、じゃあその時にどこでやるか、そう考えた時に角海老が魅力的に思えたんです」

――実際に角海老の一員となってみて
「早速、土屋(修平・日本ライト級1位)にスパーに誘われました。自分がイメージしていた角海老ですよね。でも驚いたのは、あれだけ削り合う関係なのに実際は思ったよりも選手同士が和気あいあいとしてるんですね。だけど削るところは削る、締めるところはしっかり締める。オンとオフのバランスというか、これまでそういう雰囲気の中でボクシングをやってきたことがなかったので、すごく新鮮です。今までたくさんのトレーナーの下で学びを得てきて、経験を積んできたけど、これからはその培った経験をどう活かして昇華していくか。それができれば自分のピークを作ることができるし、そのためには、1人じゃなくチームの力が必要になってくると思ってて、角海老はそういう意味でも今の自分には合ってるんと思います」

――これから渡部選手のボクシングは、角海老を舞台にどう変わっていくのでしょうか?
「やっぱり今まではボクシングをしないとっていう意識が強かったんです。ガードを上げてジャブを突いて、やっぱりそう教わってきましたから。もちろんそういう基本はしっかり押さえつつも、これからはもっと自由なボクシングができたらと思ってます」

――自由なボクシングというと?
「なんでそう思ったかというと、4月に同じ埼玉の花咲徳栄高校出身の内山(高志)先輩が防衛戦で負けたじゃないですか。内山先輩というのは自分ら後輩にとってみたら、もう最強の存在なんですよ。当たり前のように世界チャンピオンになったし、11回も防衛して、10代の高校時代から負けることが想像できないくらい強くて。もう神のような尊敬に値する先輩です。その内山先輩が負けた相手のコラレスのボクシングを見た時に、雷が落ちたような衝撃を受けました。ボクシングなんだけど、打ちながら体を入れ替えてスイッチもするし、遠い距離からああいう風に中に入ることもできるのかと。野性味に溢れるというか、コラレスのボクシングにすごく自由を感じたんですよね。実際、内山先輩にガードを上げてジャブを突いてっていう正攻法では絶対勝てないのは分かってるし。コラレスがこのまま安定して強いかは分かりませんが、自分の中ではこういう自由なスタイルのボクシングがあるのかっていう衝撃ですよね。だから基本はしっかりやるけど、その上で自分のボクシングを、それこそ自由に作りたいなって思ってます」

――すでに日本・東洋を制覇して、今後の目標は?
「1年試合もしてないし、日本ランキングからも外れてますしね。そんな自分が言うのもなんですが、プロのボクサーでいる以上、目標は世界です。笑われるかもしれないけど、まあ見てろよと。自分のピークはまだ来てないと本気で思ってるし、角海老でキャリアの集大成を見せることができれば。また、岡田(博喜・日本Sライト級王者)君や高山(樹延・前日本ウェルター級王者)君らチャンピオンたちともスパーをやってますし、自分もチームの一員としてジムの中で少しでも刺激を与えられる存在になれたらいいと思ってます。トレーナーも佐藤さん、シャーさん2人も付けてもらってますし、しっかり結果を出して角海老にも報いたい。日本ランキングから外れるのはたぶん新人王の頃以来のことで、そういう意味では第二のデビューじゃないですけど、心機一転、生まれ変わるつもりでやっていきたいですね」




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