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2017年6月27日

2017.6.28「角海老ボクシング」見どころ

2017年上半期の総決算となる「角海老ボクシング」のメインイベントは正規王者・有川稔男(川島)の負傷による戦線離脱に伴う日本ウェルター級暫定王座決定戦、同級1位・坂本“D”大輔(角海老宝石)と同級2位・川崎真琴(RK蒲田)が拳を交える。
 
アマチュアの名門・習志野高校、拓殖大学で活躍した後、東京NSC(吉本総合芸能学院)の門を叩いて、お笑い芸人を志したという異色の経歴を持つ坂本Dは“日本ボクシング界のレジェンド”坂本博之(角海老宝石、元OPBF東洋太平洋ライト級王者)が現役を引退した直後の2007年5月にB級デビュー。2008年11月、迫田大治(横田スポーツ)を破って5戦目で日本ランクに名前を連ねたものの、強敵との連戦をこなす過程で壁に突き当たり、2013年12月の新藤寛之(宮田、のちの日本ウェルター級王者)戦を終えた時点の戦績は7勝8敗1分と正念場に立たされた。だが、「七転び八起き」を座右の銘とする坂本Dは文字通りの逆襲に転じる。2014年のエイプリルフールに組まれた現王者・有川(当時日本ウェルター級7位)とのサバイバルマッチ。背水の陣を敷いた坂本Dはそれまでの惜敗続きが嘘のような起死回生の秒殺劇を演じて負の流れを断ち切ると、以降は2つの引き分けを挟んで6連勝をマーク。15歳でボクシングを始めて20年、プロ転向から10年の歳月を重ねて王座初挑戦に辿り着いた。今夏に36歳の誕生日を迎えるが、幾多の試練を乗り越え、「雑草の如く逞しく」年輪を刻んできた坂本Dは今がまさにプロボクサーとして脂の乗り切った最盛期。確かな実力と弛まぬ努力で「一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない好機」を引き寄せた坂本Dの武運に期待は高まるばかりだ。
 
こちらも王座初挑戦となる川崎は左で探りを入れながら、正確な右に繋げる正統派スタイルを身上とする33歳の元キックボクサー。2012年4月に大阪・住吉区民センターで行われた太尊康輝(六島、現OPBF東洋太平洋ミドル級王者)とのデビュー戦は三者三様のドロー。2度挑んだ東日本新人王予選はいずれも松永宏信(横浜光、現WBOアジア太平洋スーパー・ウェルター級王者)に小差判定で涙を呑むも、積極的に敵地へ乗り込む果敢な姿勢が実を結び、昨年8月に神戸サンボーホールで当時日本ライト級2位にランクされていた村田和也(千里馬神戸)を右一撃で沈め、一躍頭角を現した。安定感では坂本Dを上回るだけに、持ち前の落ち着いたゲームメイクで先に主導権を握る展開に持ち込むことができれば、川崎の暫定王座獲得は現実味を帯びるだろう。
 
憧れの輪島功一(元WBA・WBC世界ジュニア・ミドル級王者)と同じ25歳からプロの道を歩み始めた坂本Dが今年5月に40周年を迎えた角海老宝石ジム史上最年長王座戴冠を果たすのか。21歳で格闘家人生をスタートさせ、27歳でプロボクサーに転向した川崎が2010年11月に開設されたRK蒲田ボクシングファミリーに記念すべき初のチャンピオンベルトを持ち帰るのか。いずれにせよ、遅咲きの花が開く瞬間を我々は目撃することになる。


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