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2014年9月1日

V4達成も辛勝の高山は満足せず

 7月28日の「角海老ボクシング」で日本ライト級王者・岡田博喜が激闘の末に初防衛に成功したセミの熱気が残る中、メインを飾ったのは日本ウェルター級王者・高山樹延の4度目の防衛戦。挑戦者は、同級1位の斉藤幸伸丸(輪島功一スポーツ)で、2012年末の王座決定戦で高山が勝利して以来の再戦となった。試合は両者ともに決定的な局面を作り出せず、最終10回を戦った末に2者が高山、1者がドローの2-0判定で、高山が辛くもV4を達成した。

 序盤からファイター同士、前に出た。高山はいつものようにワンツー主体ながら、ボディーにもパンチを集めていった。対する斉藤はじわじわと圧力をかけてくる高山よりもハイペースに、左右のフック、アッパー、ボディブローなどのパンチを力強く振るい、3回には左フックを痛打して高山の右目下をカットさせた。

 序盤は挑戦者がわずかに上回り、公開採点では48-47とチャンピオンをリード。後半に入ると斉藤は疲れが出たのか失速気味になり、攻め時かと思われたが、高山の攻撃は単発主体で斉藤に対して圧倒的な強さを見せることができず。かろうじて最終10回に高山が右の強打をヒットさせて、なんとか判定で競り勝った。

 セミで岡田が場内を大いに湧かせただけに、試合内容はどこかもどかしさが残ったのは否めず。試合終了後もV4を達成したものの、高山は満足気な表情は見せなかった。タイトルマッチ4戦はすべて判定勝利。21勝のうちKOが7つと決して倒し屋というわけでないが、高山は打撃が持ち味のファイターであることは間違いない。今回試合を観ていて、技術ではなく気持ちの面でどこか振り切れていないようにも見えた。高山の実力はこんなものではないはず。ベルトを守ることの重圧は計り知れないものだろうが、まずは次戦で高山が挑戦者だった頃の気持ちを取り戻し、自分の力を出し尽くして完全燃焼できるような試合を期待したい。


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