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2014年12月1日

12.6に日本タイトル決定戦 小國以載 インタビュー

 12月6日、日本スーパーバンタム級タイトルマッチを控えた日本同級1位の小國以載。9月末に同級王者の大竹秀典(金子)が王座を返上したことに伴い、同級2位の石本康隆(帝拳)との王座決定戦に挑む。デビュー7戦目で東洋王座を獲得し、3度の防衛に成功した実力者は王座陥落後、地元・関西から東京に拠点を移し、王座返り咲きに向けて拳を研いできた。現在WBC13位にもランクし、ようやく巡ってきたチャンスを手中に収めるべく、練習に励む小國に話を聞いた。

――タイトルマッチまであと2週間、調子はいかがですか?

「東京は寂しいですね。練習が終わっても遊び仲間はいないし、家に帰っても1人。仕方ないからスパーのDVDを見たりしてます」

――逆に試合に集中できているのでは?(笑)

「そうとも言えるのかもしれませんが、自分は試合前でもそんなにテンションが変わることもなくほどほどに、のらりくらいやるタイプなんですよ。ボクシングは仕事というより好きでやってるんで、楽しくやりたいというか、あまり変なプレッシャーを感じたりもしたくないんで。まあでも東京まで出てきて負けたらシャレにならんな、っていう気持ちはあります。というか、それが唯一のプレッシャーですね」

――なるほど。負けたら地元に帰れないのがプレッシャーだと

「ですね。地元の赤穂は5万人くらいの小さな町で、だいたい知り合いばかりなんで。変な話、一度東洋チャンピオンにもなったりしたから、自分が東京でボクシングをやっていて、今度タイトルマッチがあるっていうことも結構知られてるんです。期待も感じるし、負けたら恥ずかしくて帰るに帰れないっていう(笑)」

――まあでもちょうどいいプレッシャーなんじゃないでしょうか?

「そうかもしれないですね。東京は寂しいですけど、やっぱりスパーリングパートナーにしても強い相手とやらせてもらえるし、練習の環境は全然違いますよ。神戸のジムの頃は4回戦の選手を3、4人集めて代わる代わる12回やる、みたいな感じでしたけど、角海老ではランカークラスの選手が相手をしてくれますから。パンチがある選手だったり、体力的にも精神的にもキツイですけど、練習環境は東京の方が全然良いですね」

――そうするとしっかり準備はできてそうですね

「やることはやってますよ。ただ、石本選手は穴がない選手なので、どういう戦い方をしようかなかなか難しいですね。自分はKOファイターじゃないですし、穴を探して勝つボクシングなんで。そういう点では石本選手とは割とタイプが似てるんですよね。相手が一撃のファイタータイプとかだと穴も探しやすいんですが、今回はそういうやりにくさは感じてます」

――小國選手は26歳、戦績は13勝1敗。かつてフィリピンのロリ・ガスガ選手から東洋タイトルを奪取し、大橋弘政、芹江匡晋と階級屈指の強豪相手に3度の防衛戦に成功。一方の石本選手はキャリア30戦(23勝7敗)、33歳と年長者ですが、昨年は元WBO世界スーパーバンタム級王者のウィルフレド・バスケス・ジュニアに勝利するなど、いまだ力は衰えていない強敵ですが、小國選手にとって石本選手と対戦する意味みたいなものはありますか?

「どっちが運を持っているか、ということに尽きると思います。また勝利の女神がどっちを勝たせるのか。若さと将来性で言えば僕でしょうが、背水の陣の石本選手に花を持たせるかもしれません。自分は和氣(慎吾)さんに負けているのが唯一の黒星で、石本選手はその和氣さんに勝ってる。和氣さん自身は世界挑戦を目指しているわけですが、石本選手に勝てばどこかでもう一度和氣さんと戦う芽も出てくるかもしれません。そこには今回和氣さんに変わってWBA世界王者のスコット・クイッグに挑戦をする大竹(秀典)さんの行方も絡んでくる。そう考えると、僕と石本さんの試合自体はお互いKOファイターでもないので意外と地味な感じかもしれませんが、試合が持つ意味や文脈を踏まえると、激戦区と言われるスーパーバンタム級のルーレットの一振りにはなると思います」

――確かにそう言われると試合の見方も変わってきて面白いですね。実際、この試合が小國選手が世界を含めたタイトル戦線に絡んでいく狼煙を上げるきっかけにもなりそうです

「そうですね。自分も石本選手も大竹さんが返上した王座を争うことができる時点でお互いすでにラッキーなんです。この試合はどっちのラックが勝っているかを決める対決なので、やりにくい相手ではあるけれど、ワクワクもします」

――分かりました。それでは最後に意気込みを

「友人や仲間たちがいるホームとは違う後楽園ホールでのタイトルマッチなので緊張感もありますが、地元に笑顔で帰れるように、運は持ってる方なんでラッキーな勝利を狙います」


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