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2015年4月16日

4.30 初防衛戦へ 小國以載「舐めたら痛い目を見る」

 昨年12月6日に、前王者の大竹秀典(金子)が返上した日本Sバンタム級王座決定戦を同級2位の石本康隆(帝拳)と争い、3-0の判定で勝利して新王者となった小國以載。4月30日の角海老宝石主催興行「KAMIKAZE 5」で、同級1位の古橋岳也(川崎新田)を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。東洋王者以来、2度目のチャンピオンロードとなるが、小國の心境はいかに…。

 小國の初防衛戦の相手、古橋は本来昨年7月に王座返上前に大竹秀典(金子)のタイトルに挑戦する予定だった。しかし、大竹の怪我で延期となり、さらに指名期限の問題でタイトル戦自体が流れてしまい、結果的にそのベルトを手にしたのは小國だった。

 「でも、古橋君はもしかしたら僕とやることになってラッキーだと思ってるんじゃないですかね。もし大竹さんに挑戦していたら、タイプが似てるだけに大竹さんの方が強いし、王座決定戦で僕が負けていても、彼には石本さんの手数を攻略することはできないでしょう。そう考えると、タイプ的には自分が一番やりやすいはず。僕からすればイヤな相手なので。だとすれば、この試合は彼がベルトを獲る流れなのかもしれないし、彼がチャンピオンになるために大竹さんが怪我をし、僕がベルトを獲ったという風に思えないこともない」

 小國は「流れ」を重視するし、「ある程度のレベルに達したボクサー同士だと、勝つにはどちらが運を持ってるかが影響する」と考えている。しかし、この小國の見立てが成立するのは、あくまで古橋が小國に勝った場合だ。

 「モチベーション…。まあそういう意味では、ベルトを守るわけですから獲りに行くよりは低いのかもしれませんね…(笑)」と味気ないが、その後に「ただ、負けたくはない」と語気を強めて続けた。

 「負けたくない。だから相手を舐めてないんですよ。こう言ってしまうと舐めてるように聞こえるかもしれませんが、言ったら自分より下の人間と戦うわけじゃないですか。そういう試合に対してモチベーションを高めるのは難しいし、舐めてしまったらやられる。自分は一度それで和氣さんに負けてるんで。あの時は舐めてましたから」

 小國は過去1度チャンピオンになっている。2011年11月に7戦目で同級の東洋王者だったロリ・ガスカ(フィリピン)に判定勝利し王座を獲得、その後3度の防衛に成功したが、13年3月に現東洋王者の和氣慎吾(古口)に破れて王座陥落。再起を目指して心機一転、地元・神戸から角海老に移籍。見事4戦目で2本目のベルトを腰に巻いたところだ。

 「古橋君がもし、大竹さんとのタイトル戦が流れて以降も途切れずに、しっかり準備をし続けてきたのであれば強敵だと思います。本当は、岡田(博喜・日本Sライト級王者)のように初防衛戦で圧勝できればいいんでしょうね。もし僕が世界に行くならこんなところで接戦してたらあかんとも思いますよ。でも、圧勝するのもなんか自分らしくないと思うんですよね(笑)。普通に行けば判定で勝つ、もし相手が出てくるのであればKO決着もあり得るでしょうね。どんな試合になるかはやってみなければ分かりませんが、舐めてかかったら痛い目を見るんで」

 小國が自分に不利な見立てをしてみるのも、心に一切の「隙」を作らないための、小國なりの万全を尽くした準備の仕方なのだろう。また、チームメイト、特に同じアマチュアエリートの岡田からは大きな刺激を得ていると言う。

「岡田は本当に王道を行くボクサーですね。後輩だけど尊敬してます。初防衛戦の時は減量に失敗して計量当日まであたふたしてたのに、試合をしてみれば3回TKOですからね。勝つだけじゃなく、お客さんを楽しませることも意識してる。同じアマチュア出身だけど、自分とは違うタイプだし、もし一緒に興行をやるなら僕がセミ、岡田にメインを張ってもらいたいですね。角海老にとってもこれまでは叩き上げの選手がチャンピオンになってきたと思うんですけど、自分と岡田の2人はアマチュア出身なんで、今までにない角海老らしさを一緒に作っていけたらいいですね」

 小國は確かに岡田とは違うタイプのボクサーだが、アマチュア仕込みのスキルに加えて、勝つために何が必要かを考える頭脳、冷静さや客観的な視点を持ちあわせていることが大きな強みだろう。調子のほどを尋ねると、「いつも通り」と一言。

「世界に行くためには圧勝する気持ちで。でも決して舐めてるわけじゃないですから」と小國にしたら強い意気込みを語ってくれた。古橋が小國からベルトを奪うのは容易ではない。もしかしたら大竹、石本よりも手強いチャンピオンを相手にすることになる。


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