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2015年4月30日

藤本京太郎vs石田順裕のリターンマッチは僅差判定で王者が返り討ち

 2011年4月2日の大橋ジム主催興行「第489回ダイナミックグローブ/第35回フェニックス・バトル」以来、日本ボクシング界では約4年ぶりのトリプル日本タイトルマッチ興行「KAMIKAZE5」が30日(木)に東京・後楽園ホールで開催され、角海老宝石ジムから出場した3選手は三者三様の結果に終わった。

■日本ヘビー級タイトルマッチ10R
◯藤本 京太郎(角海老宝石)vs 石田 順裕(グリーンツダ)×
【判定10R2-1(96-94,95-96,96-95)】

 昨年4月30日以来、丸1年ぶりの再戦。今回も先制したのは元WBA世界S・ウェルター級暫定王者の実績を持つ39歳の石田だった。ワンツーを巧打した初回、伸びる左で京太郎を仰け反らせて、幸先良いスタートを切る。2回も動きが軽快な石田は、肩越しの右をピンポイントに打ち抜き、ノーモーションの右もヒット。主導権を握る石田は3回も打ち下ろしの右と、コンパクトなフォームからノーモーションの右、そして打ち終わりを狙って左フックを合わせた。一方、3回終盤に左フックをヒットさせた京太郎は4回、カウンターの左フック、ボディ連打から顔面に返すコンビネーションをヒット。反撃の狼煙をあげたが、5回終了後の途中採点では1年前の初戦同様、前半戦を優位に進めた石田が2-0(48-48、48-47×2)で僅かにポイントをリードした。

 6回も石田はジャブからフックの左ダブルを巧みにヒットさせるなど、熟練されたテクニックを披露したものの、京太郎は左フックからの右ストレートで石田にダメージを与え、7回にはカウンターの左フックに右ストレートを断続的にヒット。右を返して食い下がる石田のパンチには前半の切れが失われてきた。8回、開始早々の右アッパーで機先を制した京太郎はワンツー、左フックを立て続けにヒット。流れを引き寄せたかに見えたが、石田も9回に余力を振り絞って右ストレートで反撃。最終回も疲れが見える両者は決め手を奪えず、勝負は判定に持ち込まれた。今回も僅差となったが、ジャッジ二者が京太郎を支持。辛くもベルトを死守する形となった。3度目の防衛に成功した京太郎は13戦12勝(6KO)1敗。石田は40戦27勝(11KO)11敗2分となった。

■日本ライト級王座決定戦10R
×杉崎 由夜(角海老宝石)vs徳永 幸大(ウォズ)◯
【TKO8R2:24】

 V7王者加藤善孝(角海老宝石)の返上によって空位となった王座を争う一戦は、185cmのリーチを生かしたロングレンジから放たれる左ジャブでプレッシャーをかける徳永に対し、杉崎はディフェンスを固めて、踏み込むタイミングを窺う形でスタート。2回、杉崎をロープに詰めた徳永は右ボディアッパー、右ストレートを打ち込んで見せ場を作ると、負けじと杉崎もジャブをかいくぐり左フック、右ストレートをヒット。体格差が懸念された杉崎だったが、懐の深い徳永に対して鋭く伸びる左ジャブをヒットさせるなど、熾烈なペース争いを繰り広げる。3回はワンツーを立て続けにヒットさせた杉崎が攻勢。4回、細かくジャブを突き右の強打を狙う徳永だったが、杉崎はジャブの引き際に踏み込んでジャブを突き刺す。

 互いに譲らぬ緊張感のある流れのまま迎えた5回終了時の途中採点はジャッジ3者共に1ポイント差の2-1で杉崎を支持。ここまでは集中力を研ぎ澄ませて戦っていた杉崎だったが、折り返しの6回に入ると、疲れから隙が生まれ始め、前進を強めた徳永は杉崎のガードの上からワンツー、ワンツーフックと連打を打ち込む。杉崎も右のうち終わりに左フックを返すが徳永を止めることはできない。7回後半には徳永が右ストレートを好打させてから杉崎をロープにつめ攻勢。杉崎を左右フックで応戦するが消耗が見られる。そして8回、距離がつまった離れ際に徳永が左アッパー。杉崎の体が起きたところに右ストレートを当て、コーナーに下がった杉崎に連打をたたみかけスタンディングダウンを奪う。再開後、決めにかかる徳永。杉崎も果敢に打ち合い応戦するがダメージは深く、続行不可能と判断したレフェリーは試合を止めた。杉崎は31戦20勝(6KO)10敗1分。13日に日本バンタム級王座を奪取した同門のサウスポー大森将平に続いて京都にベルトを持ち帰ることになった徳永は17戦15勝(10KO)2敗。

■日本S・バンタム級タイトルマッチ10R
△小國 以載(角海老宝石)vs古橋 岳也(川崎新田)△
【判定10R1-0(96-94,95-95×2)】

 昨年7月、当時日本S・バンタム級王者だった大竹秀典(金子)に挑戦する予定だったが、大竹の故障で王座挑戦の機会を逸したという不運を味わった古橋は待ちわびた王座初挑戦に気合十分。上体を小刻みに振りながら積極果敢に前進。真っ向勝負では分が悪いだけに、揺さぶりながら消耗戦に持ち込みたい構えを見せる。迎え撃つ小國は左ジャブを突きながら、サイドに回り込み、左右ストレート、左ボディをヒット。パンチの的確性でポイントを奪ったが、3回に入ると古橋がなりふり構わずに右フックを強振して小國をロープ際に追い込む。本来は冷静沈着な小國だが、乱戦を仕掛けたい古橋のペースに巻き込まれ、ムキになってパンチを返すとシーンも見られる。4回も両者は頭をつけ合っての打ち合いを展開。左フックをヒットした古橋は気迫で小國を押していくが、小國も態勢を立て直してワンツーにボディ連打をヒット。終了間際には右クロスも決めるなど、徐々にメリハリのあるボクシングを取戻し始めた。小國コールと古橋コールが入り乱れる中で開始ゴングが鳴った5回は中盤まで小國が主導権を握ったが、中盤以降は連打で小國をロープに追い詰めた古橋の勢いが勝る展開。ラウンド終了後の途中採点は三者ともに49-46で小國のリードと発表されたが、流れ自体は古橋に傾きつつあった。

 採点公開を受け、ポイントでビハインドの古橋は6回から更にペースアップ。手数のボリュームを増やして、ラウンド中盤に左フックをクリーンヒット。ラウンド全般を通じ、常に先手で攻め続けた。7回も小國は古橋の攻勢にロープを背負うシーンが目立ち、2分過ぎには右から左に返すコンビネーションを被弾。消耗の激しい小國は8回も古橋の手数に押されながらも、的確な左ボディを叩き込むなど、懸命な抵抗を試みた。9回は序盤に小國が単発ながらも右ストレートをヒット。古橋も2分以降に右フックから一気の連打で勝負に出るが、小國は正念場を凌いで、ラウンド終盤にワンツーをヒット。最終回も両者は死力を尽くしてパンチを交換する中、試合終了。小國にとっては中盤以降、苦闘を強いられたが、前半の貯金にも助けられ、ドロー防衛でベルトを守った。小國は16戦14勝(4KO)1敗1分。古橋は23戦17勝(7KO)6敗。


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