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2013年11月19日

“和製ヘビー級の先駆者”西島洋介、総合格闘技のリングで有終の美を飾る

 元OPBF東洋太平洋クルーザー級チャンピオンの総合格闘家・西島洋介が17日(日)、熊本・益城町総合体育館メインアリーナで行われた「LEGEND4」で引退試合に臨み、K-1 JAPAN GP2005チャンピオンのボブ・サップ(アメリカ)を1R2分36秒KOに下して、プロボクサー時代から足掛け21年に及ぶファイター人生に終止符を打ちました。

 和製ヘビー級ボクサーとして突如出現し、西島洋介山のリングネームで旋風を巻き起こした西島は、埼玉・小松原高校卒業後の92年3月にプロデビュー。聖地ラスベガスに初遠征した93年8月のデレック・エドワード(アメリカ)戦が、テレビ朝日の人気ニュース番組「ニュースステーション」で取り上げられ、地下足袋を履いた忍者スタイルなどのキャラクターも含めた話題でたちまち時の人に。その後は日本とアメリカ西海岸を行き来しながら、期待通りに白星を積み重ね、95年2月にはNABO(北米ボクシング連盟)クルーザー級王座を獲得。96年10月、空位の王座決定戦でピーター・キンセラ(豪)を3RKOに沈め、OPBF東洋太平洋クルーザー級チャンピオンに就き、翌97年11月にはJBC非公認のWBF世界クルーザー級王座もゲット。辰吉丈一郎(大阪帝拳)、鬼塚勝也(協栄)といったカリスマ的人気を博した世界チャンピオンに匹敵する知名度を誇り、黄金期を迎えた90年代の日本のボクシングシーンに大きな功績を残しました。生涯戦績は24勝(15KO)2敗1分。

 96年12月、後楽園ホールで行われたヘビー級ノンタイトル10回戦で西島の対戦相手を務めたフセイン角海老ことソウル五輪ミドル級銅メダリストのフセイン・シャー・トレーナーは「西島はヘビー級の中でもスピードがあった。パンチ力も強かったし、自分が試合をしたヘビー級選手の中ではベストボクサー。私が試合をした時は10日前に急遽出場が決まり、坂本(博之、元OPBF東洋太平洋・日本ライト級チャンピオン)とスパーリングをして、調整したのを覚えている。運動能力の高い選手だったから、もっとボクシングを続けて欲しかったネ」とコメントを寄せています。

 今年7月、56年ぶりに日本ヘビー級王座が復活し、K-1から転向してきた藤本京太郎(角海老宝石)が第2代チャンピオンとなりましたが、氷河期に孤軍奮闘した先駆者・西島が後進に希望の光を灯す活躍を残してくれたからこそ、京太郎は今日、栄冠に輝くことができたといっても過言ではありません。21年間の格闘家生活、お疲れ様でした。


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