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トレーナー紹介

トレーナー
選手の主体性を大事にすること
矢沢永吉とガソリン(?)とピンクが好き。 

加藤 良紀 Yoshinori Kato

加藤 良紀

TrainerColumn

「好きな人は矢沢永吉と牧瀬里穂。永ちゃん好きはもう生まれた時からだからさ、なんでか分からんよ。きっとDNAに刷り込まれちゃってるんだと思うな。牧瀬里穂ちゃんは…、理想の女性だな。偶然にもジムのボクサーのお姉ちゃんが里穂ちゃんのマネージャーをやってて、舞台の楽屋でお会いしたことがあるんよ。あの時は感動したなあ…」 と、ボクシングとは全く関係のない話をまくしたててくれたのは、ボクサー、ジム関係者の皆に慕われている加藤良紀トレーナー。

加藤 良紀

 トレードマークはなんといってもピンクの衣類。白の角海老Tシャツは自分で染め直すほどのピンクフェチだ。キャラクターの濃い面子が揃うジムのスタッフの中でも、その存在感は文字通り「異彩」を放っている。
 名古屋市出身で、ボクシングを始めたのは23歳の頃。上京して、働きながら葛飾区のジムに通っていたそうだ。「浪速のロッキー」こと赤井英和(現役引退後は俳優に転身)のボクシングを観たことがきっかけだったと言う。
「俺の中でボクシングと言えば赤井英和やから。技術やセオリーを無視してどつきまくる。当時はまだ高校生だったし、めちゃくちゃ分かりやすいボクシングやろ。それから赤井に憧れてずっとボクシングを観てきて、だったら実際にやってみた方がもっと理解できるしと思って。要するにファンの延長で始めたようなもんだから、プロで食っていこうとか、そういう目標は特になかったんよ」。

加藤 良紀

 強くなりたい、チャンピオンになりたい。ボクサーなら誰もが持っているモチベーションはさほどなく、現役時代はどちらかと言えば、興行を盛り上げる担当だった。デビュー戦の時はカツラをかぶって入場したエピソードもある。
「ジムの会長が『お前なんかやれよ』って言うから『じゃあスキンヘッドにしてカツラでもかぶりますか』って話になって。自分も盛り上げたり、パフォーマンスが好きだったから自然とそういう役割のボクサーになったんだろうね」

 そんな選手時代を送る中で、「あの人以上の指導者は見たことがない」と言うほど尊敬する角海老宝石ジムの前チーフトレーナーの田中栄民氏と出会い、ボクシングの奥深さに気づかされた。
「自分が通ってたジムにいたのが、田中さんなんよ。なんでか分からんけど、一緒にボクシングをしてるのがとにかく楽しくってね。ジムには初心者が多くて、田中さんは俺に『お前は練習しなくていいから、初心者に構え方を教えてやれ』ってずっと言ってた。今思うとボクサーとは別の、自分の素質を当時から見抜いてたのかもしれんなぁ」

加藤 良紀

 その後、田中氏の後を追って角海老宝石に移籍、トレーナーとしてのキャリアを本格的にスタートさせた。そして2年目には担当していた阿部弘幸選手(現角海老宝石トレーナー)が日本チャンプとなり、指導者としての力量を徐々に発揮、今では中心的なトレーナーとしてジムの屋台骨を支える。
 ボクシングの道に入るきっかけとなった、ドツき合いが信条の赤井英和のようなボクサーを育てたいのかと思いきや、答えは否。「なんだかんだ言っても打たせない、打たれない選手が一番強い」と言う。ボクシングは己の体を酷使するスポーツが故に、その眼差しからは、選手のことをなにより慮るトレーナーとしての矜持をのぞかせた。

-プロフィール-
生年月日:1969年2月14日
出身地:名古屋市
ボクシング歴:特になし
トレーナー歴:2000年~
担当した代表的な選手:阿部弘幸、金沢知基、久永志則、十二村善久、緒方勇希、鳥本大志
好きなボクサー:赤井英和
指導方針:選手の主体性を大事にすること
目標:打たれない、打たせないボクシング

[取材・文:野口弘宜]

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