2023-05-19
5月20日に東京・墨田区総合体育館で初戦が行われる「バンタム級モンスター・トーナメント」。優勝賞金1000万円でも話題になったトーナメントに唯一タイトルホルダーとして参戦するのが、日本同級チャンピオンの堤聖也(角海老宝石)だ。チャンピオンカーニバルでは1位南出仁に圧勝して評価をグーンとアップさせた堤。トーナメント出場の理由から今後のプランまでを聞く。《ボクシング・ビート6月号より》
話題のバンタム級トーナメントに出場を決めた堤。エントリー7名の中で唯一の現役チャンピオンとあって、当然大会の目玉である。
堤は3月20日にカーニバルで1位南出仁を撃退。オファーを受けたのはこの直後のことだ。もともとはそのつもりはなかったというのに、なぜ出場することにしたのか。
「3月末の時点で、年内のスケジュールが定まるからやりやすい。いろいろと組み立てができますからね」
なるほど、シードの堤は次が8月30日の準決勝。それに勝てば12月26日の決勝と、いまから日付まですでに決まっているのだ。2018年にプロデビューして5年で10戦。コロナ禍もあるが思うような試合ペースで来たわけではない堤にとってありがたいことなのである。
「出場しない場合、世界ランカーと決まるかは分かりませんし、日本の防衛戦にしても手をあげる選手が出てくるかなとちょっと心配になったんです。要は、挑戦してきそうな選手が皆トーナメントに出ているから。正直、賞金よりは2試合できることが大きいですね。しかも、その2試合の対戦相手はこの中にいるのがもう分かっていますから」
いろいろと組み立てができる、と堤が言うのはそういうわけなのだ。
別掲のトーナメント表の通り、堤の次戦の相手は富施郁哉か増田陸のいずれかになる。チャンピオンの予想を聞く前に、いま一度トーナメントについて説明しておこう。
正式名称は“井上尚弥バンタム級4団体統一記念杯 バンタム級モンスター・トーナメント”。大橋ジムとDANGANとで協力してトーナメントを展開していく。5月20日の初戦は東京・墨田区総合体育館で行われ、8月30日の準決勝、12月26日の決勝はともに後楽園ホールの予定。
話題になったのは井上尚弥の名を冠したのみならず、優勝賞金として1000万円が贈られるからだ。もちろん別途ファイトマネーも手にする。試合の模様は、初戦はボクシングレイズ、準決勝と決勝はLeminoで配信される。
さて、トーナメントの組み合わせ抽選会で堤は「このメンツで強いと思っていたのが富施選手と増田選手だった」とくじ引きの結果に目を丸くしていたが、単なるリップサービスでもなさそう。..
開幕を控えたトーナメントのライバルたちをどうみているのか、そして自身のユニークなボクシングスタイルについても堤が語る。記事全文は発売中のボクシング・ビート6月号に掲載しています。