2024-02-03
2023年の優秀選手を選ぶ選考会が2日、都内で開かれ、男子の年間最優秀選手賞には世界S・バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が満票(32票)で選出された。井上はKO賞、年間最高試合(対フルトン)にも輝いた。準MVPにあたる技能賞はWBC・WBAスーパー世界L・フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)、殊勲賞は前WBO世界S・フライ級王者の中谷潤人(M.T)が選ばれた。
井上のMVP受賞は自身の最多記録を更新する6年連続7度目。昨年はスティーブン・フルトン(米)、マーロン・タパレス(比)と2人の統一王者を撃破してS・バンタム級を制圧。海外メディアでも数多くMVPを獲得した。
受賞を聞いた井上は大橋ジムを通じて「MVPは6年連続7度目ということでこれまで積み重ねてきたことの大きさを振り返ると、日頃から支えて下さっている大橋会長はじめスタッフの皆様、そして何よりいつも声援を送って下さるファンの皆様に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。今年も皆さんがワクワクするような試合ができるよう、歩みを進めていきます。引き続き、応援宜しくお願い致します」とコメントを発表した。井上の父真吾氏も23年のトレーナー賞に選ばれた。
“三賞”のほか、努力・敢闘賞は前日本バンタム級王者の堤聖也(角海老宝石)が受賞し、新鋭賞には昨年キックから転向してデビューした那須川天心(帝拳)が選ばれた。また女子最優秀選手にはWBO女子S・フライ級王者の晝田瑞希(三迫)が選出された。
年間賞の選考は日本ボクシングコミッション(JBC)の委託を受けた東西の運動記者クラブボクシング分科会、ボクシング専門メディアが各賞の投票を行った。投票総数は32(過半数17)。各賞は以下の通り。
【2023年表彰選手】
■最優秀選手賞 井上尚弥(大橋) 6年連続7度目
■技能賞 寺地拳四朗(BMB) 2年連続2度目
■殊勲賞 中谷潤人(M.T) 2年連続3度目
■努力・敢闘賞 堤聖也(角海老宝石) 初
■KO賞 井上尚弥(大橋) 4年連続7度目
■新鋭賞 那須川天心(帝拳)
■優秀選手賞 井岡一翔(志成)、井上拓真(大橋)、井上尚弥(大橋)、重岡銀次朗(ワタナベ)、重岡優大(ワタナベ)、寺地拳四朗(BMB)、中谷潤人(M.T)
■年間最高試合(世界戦) 井上尚弥-スティーブン・フルトン戦
■年間最高試合(世界戦以外) 堤聖也-穴口一輝戦
■女子最優秀選手賞 晝田瑞希(三迫) 2年連続2度目
■女子年間最高試合 晝田瑞希-ケーシー・モートン戦
■トレーナー賞 井上真吾(大橋)