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堤聖也「お互いが持ち味をすべて出した試合だった」 穴口戦乗り越え世界目指す

  
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2024-02-19
 2023年度の年間表彰で努力・敢闘賞と年間最高試合賞(世界戦以外)に選ばれた前日本バンタム級王者の堤聖也(角海老宝石)が19日、表彰式の行われた東京ドームホテルでメディアの取材に応じた。


 努力・敢闘賞について堤は「光栄。去年は指名試合、トーナメント、好きじゃないタイプの選手とやって無事に勝ち抜けたのは成長」と日本バンタム級王座を3度防衛した2023年を振り返った。

 12月26日の防衛戦は、対戦相手の穴口一輝さんが試合後、右硬膜下血腫で緊急手術する事態となり、そのまま意識が回復せずに2月2日に亡くなった。


 堤はこの件について「最高試合に関してはいろいろな意見が出ているけど、選んでくれてよかったと思っている。お互いがお互いの持ち味をすべて出した試合だった」と純粋に試合内容を評価してもらったと歓迎。その上で「穴口選手は本物のボクサーだった。悔やまれるのはこの日、一緒にいられなかったこと。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と話した。

 堤はこれまで穴口に限らず、対戦して勝利した相手の人生も自らの拳に乗っていると感じてボクシング人生を送ってきた。堤は「覚悟を持って僕のスタイルを見せていきたい。世界チャンピオンになります」とまっすぐ前を向いて答えた。
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