2024-04-03
日本バンタム級王座決定戦が2日、後楽園ホール「DANGAN265」のメインで行われ、同級1位の富施郁哉(ワタナベ)が同2位の杉本太一(勝輝)に5回1分38秒TKO勝ち。新チャンピオンに輝いた。
◇日本バンタム級王座決定10回戦
富施郁哉(ワタナベ)[TKO5回1分38秒]杉本太一(勝輝)
サウスポーの富施は昨年12月、那須亮祐(グリーンツダ)に勝利して日本タイトル挑戦権を獲得。王者の堤聖也(角海老宝石)がタイトルを返上し、最上位の杉本との決定戦を迎えた。
IBFミニマム級王座を防衛したばかりの重岡銀次朗がセコンドに入った富施。サウスポーの富施は初回、距離を取りながら踏み込んで左ストレートをボディに打ち込んだ。
上背のない杉本は距離を詰めたいところだが、富施がカウンターをねらってるため、なかなか仕掛けられない。富施は手数こそ少ないものの、距離を支配し、カウンターとボディブローを当てていく。杉本は4回、ギアを上げてプレスをかけ、左フックを決めたが、終了間際に富施の左カウンターがきれいにヒット、杉本の足元がふらついた。
5回、富施の左ボディアッパーで杉本の動きが止まる。富施は畳みかけ、左ストレートで杉本をキャンバスへ。立ち上がったところに再び左でダウンを奪うと、主審が即ストップした。25歳の富施は14勝3KO3敗。25歳の杉本は10勝1KO2敗3分。
富施は「勝ててすごくホッとしています。10ラウンドまで戦うつもりだった。勝って泣いたのは初めてです。ヨネクラジムから町田先生(トレーナー)と一緒にやってきて、町田先生とチャンピオンになれてうれしいです。新人王になってのが17年でそこから負けたり、勝ったりを繰り返した。みなさん、応援ありがとうございます」とあいさつした。
会場では日本バンタム級3位の増田陸(帝拳)が大和心トレーナーと試合を視察した