2024-04-27
「DANGAN266」が26日、後楽園ホールで開催された。メインのウェルター級8回戦は、日本同級3位の石脇麻生(石田)が同4位の湯場海樹(ワタナベ)に4回1分50秒TKO勝ち。ランカー対決を制した。
セミで予定されていた日本ミドル級3位、酒井幹生(角海老宝石)の試合は対戦相手の韓国人選手が来日できずに中止。同門の東洋太平洋ライト級王者、鈴木雅弘とスパーリングを行った。
◇ウェルター級8回戦
石脇麻生(石田)[TKO4回1分50秒]湯場海樹(ワタナベ)
初回、プレスをかける石脇に対し、湯場はジャブ、右フックで右に回り、上下に左強打を打ち込んだ。石脇は2回、さらにプレスを強めてボディ攻め。左右のボディを決めて湯場の動きを一瞬止めた。
3回、石脇は前に出て湯場にロープを背負わせる。湯場もボディ打ちを決めるが、打たれ強さは石脇が上だ。攻める石脇が右を決めると湯場がダメージを負い、石脇が畳みかける。湯場は何とかここをしのいだ。しかし4回、石脇が右フックで湯場をキャンバスへ。立ち上がった湯場を攻め、今度は左フックで2つめを追加。最後は右で3度目奪ってフィニッシュした。
石脇は13勝9KO7敗1分。「日本タイトルに挑戦するにふさわしい試合ができたと思う」と胸を張った。敗れた2世ボクサー、湯場は11勝7KO3敗2分。担架での退場となった。
◇バンタム級8回戦
吉田京太郎(ワタナベ)[KO1回2分49秒]ピサヌ・チムスントン(タイ)
日本S・フライ級9位の吉田は昨年10月、政所椋(KWORLD3=現日本同級8位)に敗れてからの再起戦。2013年5月、L・フライ級世界王者だった井岡一翔(志成)に挑戦して敗れた経験を持つ40歳、サウスポーのピサヌを迎えた。
スタートからエンジン全開の吉田はジャブ、右ストレートでピサヌに迫ると、左フックを効かせて、右ボディをフォローして最初のダウンを奪う。ここからピサヌは粘ったが、最後は吉田の左ボディでダウン、悶絶して10カウントとなった。
吉田は4勝1KO3敗。当初は日本4位の今川未徠(JB SPORTS)と対戦予定だったが、2週間前に今川が棄権。ピンチヒッターだったピサヌは50勝17KO15敗2分。
◇ウェルター級8回戦
浦嶋将之(角海老宝石)[3-0(80-72×3)]西川宏次郎(横田スポーツ)
ガードを固めて前に出る西川に対し、浦嶋は左右のボディ打ち、右フックで迎え撃った。初回終盤、右フックの連打で、西川をロープに釘付けにした。
2回以降、西川がしつこく前に出て、浦嶋が右ボディの連打、左右ボディの連打などでKOを狙う展開。浦嶋は6回にラッシュ、7回も右を決めてからラッシュした。8回も浦嶋は攻めたが、西川が持ちこたえてゴールした。拓大出身の浦嶋は3勝1KO1分。移籍初戦だった西川は6勝2KO6敗1分。
◇S・バンタム級4回戦(東日本新人王戦)
小稲直史(川崎新田)[KO2回28秒]谷口浩生(RK蒲田)
◇S・フライ級4回戦(東日本新人王戦)
小林胡太郎(一力)[2-1(39-37×2、36-40)]越前屋亮(湘南山神)
◇S・バンタム級4回戦(東日本新人王戦)
八谷洋平(RK蒲田)[TKO1回2分36秒]守屋海(東拳)
観衆=473人