2024-06-08
「DANGAN267」が7日、後楽園ホールで開催され、メインの51.9キロ8回戦は、元WBOアジアパシフィック王者で日本フライ級1位の山内涼太(角海老宝石)が日本S・フライ級5位の神崎靖浩(倉敷守安)に6回1分45秒TKO勝ちを収めた。
◇51.9キロ8回戦
山内涼太(角海老宝石)[TKO6回1分45秒]神崎靖浩(倉敷守安)
フライ級ランカー山内とS・フライ級ランカー神崎が契約体重で激突した。山内がジャブでプレスをかけて右につなげ、神崎もジャブを差しながら鋭い右を打ち込んだ。初回1分50秒、山内の右が決まって神崎がダウン。立ち上がった神崎に対し、山内はジャブ、右ストレート、左フックで迫り、ラウンド終盤に左フックでダウンを追加した。
神崎は2回、ワンツーと右アッパーで反撃。3回からはジャブが冴え出し、山内の顔が赤く腫れる。パワーで上回る山内はボディ攻撃を仕掛けた。
4回、山内がパワーで神崎を飲み込みにかかる。神崎も抵抗するが、山内に押し込まれていった。5回は神崎がジャブ、ワンツーで再びリズムを作るが、山内は被弾してもひるまずに前に出た。左ボディで神崎を弱らせると、左ボディ、右ストレートでダウンを奪った。
6回は打ち合い。山内がパワーで押し切り、最後はストップ勝ちを呼び込んだ。山内は12勝11KO3敗。神崎は連勝が4でストップ。10勝2KO3敗1分。
◇S・ライト級8回戦
関根幸太朗(ワタナベ)[KO1回2分]パラミン・セーンパック(タイ)
日本S・ライト級1位の関根がジャブでプレッシャーをかけ、長身のパラミンは果敢にリターンを狙った。しかしパワフルな関根が左フックで攻めると、これを食らったパラミンがグラついた。こからパラミンは踏ん張ったが、関根は強烈な左ボディで10カウントを聞かせた。
関根は9勝8KO1分。「今日は判定が多かったので、自分の試合で盛り上がった良かったと思う。全KOで東洋も日本も全部獲ります!」と力強く宣言した。パラミンは19勝14KO9敗。
◇S・ライト級8回戦
アオキクリスチャーノ(角海老宝石)[2-0(77-75×2、76-76)]山本ライアンジョシュア(ワタナベ)
日本同級5位のアオキと6位の山本とランカー対決。アオキがプレスをかけるものの静かな立ち上がり。2回、いきなり山本が仕掛けて打ち合いとなり、山本の右ストレートがクリーンヒットした。
3、4回はアオキがボディ攻撃を軸にガードの固い山本を攻めた。リターンを狙う山本は5回、自ら積極的に打って出た。6回はアオキが躍動、山本をロープに押し込んで左フックでダメージを与えたが、山本も気迫を見せて反撃。山本はヒッティングで左目上をカットした。
終盤も互いに譲らなかったが、パワーで上回るアオキがやや優勢の印象。軍配はアオキに上がった。
タイトルマッチ2試合と日本タイトル挑戦者決定戦を合わせて3連敗中だったアオキは3年ぶりの勝利。「必ずチャンピオンになります。オス」とファンにアピールした。17勝11KO11敗2分。山本は7勝1KO6敗。
◇ヘビー級4回戦
イケメンディーケイ(スパイダー根本=101.2キロ)[3-0(40-36×3)]ロン・ウイルバーン(レイスポーツ=92.2キロ)
◇ヘビー級4回戦
斉藤勇輝(EBISU K’sBOX=102.0キロ)[3-0(38-37×3)]下プー毅(ナックルスポーツ=101.2キロ)
◇L・ヘビー級4回戦
深井優人(船橋ドラゴン)[3-0(40-46×3)]嶋田朝陽(五代)
◇ウェルター級4回戦(東日本新人王戦)
ロイ柄本(E&Jカシアス)[3-0(39-37、40-36×2)]水野光音(渡嘉敷)
◇S・フェザー級4回戦(東日本新人王戦)
岩上和樹(新日本大宮)[引き分け(38-38×3)]劉家瑋(渡嘉敷)
※優勢点により岩上が次戦進出
観衆=1168人