2024-12-04
L・ヘビー級4団体統一王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア/カナダ)と前WBAスーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)のダイレクトリマッチが来年2月22日、第1戦と同じサウジアラビアのリヤドで挙行されることになった。2日、同国の総合娯楽庁長官トゥルキ・アル=シェイク氏がX(旧ツイッター)で発表した。
ベテルビエフとビボルは10月12日、リヤドのキングダム・アリーナで対戦。3団体統一王者だったベテルビエフが2-0判定勝ちで「比類なきチャンピオン」の座に君臨した。ただしビボルが勝ったという意見も多く、再戦を待望されていた。それでも実現してもまだ先になるものと思われていた。
しかし10月下旬からビボルのエディ・ハーン・プロモーター(マッチルーム・ボクシング)が締結に動き出し、アル=シェイク氏自身がビボルの勝利を支持したことも影響してか一気に交渉が成立した。
同氏が促進する「リヤド・シーズン」の一環として開催されるイベントのキャッチコピーは「ザ・ラスト・クレッシェンド」(最後の最高潮)。セミ格ではIBFヘビー級王者ダニエル・デュボア(英)が元WBO王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)と防衛戦を行う。
セミセミではWBCライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)が22歳の新鋭フロイド・スコフィールド(米)を迎える防衛戦が組まれた。ベテルビエフvs.ビボル初戦で出場予定だったスティーブンソンは拳の負傷で欠場。今回がリヤド・シーズン初登場となる。
またWBCミドル級王者カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)が25歳のパンチャー、ハムザ・シェラーズ(英)との防衛戦に臨む。そしてWBC・S・ウェルター級暫定王者バージル・オルティス(米)が前WBA同級王者イスマイル・マドリモフ(ウズベキスタン)と防衛戦。マドリモフは今月21日、ウシクvs.フューリーのリングで前回オルティスが下したセルヒイ・ボハチュク(ウクライナ)と対戦する予定になっており、その結果次第で流動的だ。
一方、前WBOヘビー級暫定ヂャン・ヂレイ(中国)が32歳のドイツ人アジ・カバイェルとサバイバルマッチ。WBC暫定王座がかけられ、勝者はデュボアvs.パーカーの勝者へ挑むプランがある。またL・ヘビー級に進出した元S・ミドル級王者カラム・スミスが同じ英国のWBO・L・ヘビー級暫定王者ジョシュア・プアッツィに挑むカードも予定されている。