2024-12-05
クリスマスイブ(24日)に東京・有明アリーナで防衛戦を予定している4団体統一世界S・バンタム級王者、井上尚弥(大橋)が4日午後、横浜の大橋ジムで公開練習に臨んだ。ジムに詰めかけた大勢のメディア関係者からの質問に応じ、練習の一部を公開した。
対戦を義務付けられているIBF・WBO1位のサム・グッドマン(オーストラリア)が相手で、今年だけでも3戦目となる。大橋秀行会長は「昨年12月にもやっているから実質4度の試合」と言い、「ネリに食った以外はほとんどパンチをもらっておらず、問題はない」。かえって短い間隔で試合をこなすことで「好調を維持できている」と井上もフォローする。昨日までにちょうど80ラウンドのスパーリングを積んだ。「グッドマン似」というパリ五輪代表・原田周大とも20ラウンドを超えるスパーをこなした。
試合は今回もモンスターの勝利が確実視されるが、グッドマンも井上同様これまで負け知らずの強豪(19勝8KO)。井上は「不敗ということは必ず何かがある」と言い、父の真吾トレーナーも「ポイントの取り方がうまい」と警戒も忘れない。
それでも試合の抱負を聞かれると「初めて観る人にはボクシングの醍醐味であるKOシーンを、ボクシングマニアには技術をおみせしたい」とKO宣言も飛び出した。
この日はシャドーボクシングとサンドバッグ打ちを2ラウンドずつ披露しただけで、その後は非公開で練習を続けた。代わって大橋会長が囲み取材に応じ、今度のグッドマン戦が来年の海外再進出に向けての重要な試合になると、今後のプランの一端を披露。「まだ決定ではない」と前置きして、「サウジアラビアも有力だが、次は米国になりそうだ」と明かした。