2023-01-16
WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチが14日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われ、挑戦者の佐々木尽(八王子中屋)が王者の豊嶋亮太(帝拳)に1回1分56秒TKO勝ちで新チャンピオンとなった。豊嶋は3度目の防衛に失敗した。
東洋太平洋王座も保持しWBA12位、WBO11位にランクされる27歳の豊嶋と強打で注目を集める21歳の佐々木の一戦。いきなり距離詰めたのは豊嶋だった。ジャブ、右フックを打ち込んでいくと、佐々木もこれに応じて頭をつけ合う攻防に。すると早くも佐々木の左フックが炸裂。豊嶋の足がフラついた。
佐々木はここから冷静にジャブ、左右ボディ、右アッパーから左ボディのコンビネーションで豊嶋を追い込んでいく。慌てずいったん距離を取るなど冷静だ。豊嶋も手を出すが、再び左フックをもらって足元が怪しい。最後は強烈な左フックが豊嶋の顔面に炸裂すると、チャンピオンはグシャリと崩れ落ち、ストップとなった。
佐々木は強打で豊嶋を沈めた
佐々木尽選手の話「冷静にやろうと考えました。こんなに早く終わるとは…。でもこういうふうに冷静にやればパンチの切れも出ました。ふらつかせても冷静にやりました。ボディが弱いと思っていて、効いていました。(今後戦いたい相手は)小原選手と戦いたいです。やれば自分の価値上がると思いますし」
戦前の予想を覆した佐々木は14勝13KO1敗分。21年10月、平岡アンディ(大橋)とのWBOアジアパシフィック&日本S・ライト級王座決定戦に敗れて以来のタイトルマッチで劇的な勝利を飾った。ダメージが深刻だった豊嶋は16勝10KO3敗1分。