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L・フライ級2団体統一王者 寺地拳四朗が語る“解き放った攻撃的スタイル”

  
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2023-01-17
 無冠でスタートした昨年は、矢吹正道、京口紘人とキャンバスに沈めて2本の世界ベルトを奪取。もともと自信家の寺地拳四朗(BMB)がいまさらに大きな自信を付けている。第1次王朝の安定したボクシングに攻撃性を増したスタイルはどんな相手にも対応できるというのだ。2023年のチャンピオンは一層期待できそう。《文:船橋真二郎=ボクシング・ビート2月号より》

 3回に右一撃で矢吹正道(緑)をKOし、雪辱とともにWBC王座の奪還を果たしたのが3月。11月にはWBAスーパー王者で無敗の2階級制覇王者、京口紘人(ワタナベ)を右で2度倒し、7回にストップして王座統一。寺地拳四朗の2022年はドラマチックな1年だった。

 この2戦で寺地がリングで見せたのが、左ジャブとステップワークで絶妙な間合いを構築する、いわゆる“拳四朗スタイル”ではなかったのはご承知の通り。驚かせたのが矢吹との再戦だった。開始から前に前にプレスをかけ続け、インファイトで圧倒した。いわば、その中間だったのが京口との統一戦。前へのプレスを軸にミドルレンジに踏みとどまり、突き刺すようなジャブからワンツーを打ち込むなど、仕掛けも早かったが、間合いやタイミングを外すようなバックステップを織り込みながら試合を進めた。

 京口戦の寺地を自身との第1戦と第2戦を合わせた“ハイブリッドなスタイル”と評した矢吹は「この前の試合(京口戦)が一番強いんじゃないか」と本誌に語っていた。そう話を向けると寺地は「スタイルというより作戦」と訂正し、きっぱりと言った。

 「相手がどう来ても全部の対策がある感じがします。どんな相手にも対応できるのは強いですよね。作戦の精密度が増した自信があります」。従来の戦い方が後ろ重心の比重が大きい3-7もしくは4-6なら、矢吹との第2戦は前重心の8-2、7-3。それが寺地の感覚という。

 「今回(京口戦)は6-4なるのかな。基本は前にプレスやけど、ギリ下がれる体勢ではあるぐらいのイメージ。下がらずに攻撃がメインなんやけど、バックでよけるところはよけるみたいな感じですね」

 当たるか、当たらないか、ぐらいのジャブからスタートし、徐々に距離を掌握しながら当てていき、段階を踏んで強い右につないでいくのがこれまでの流れだった。だが、序盤からハイペースで左も右も強く打ち込んだ。..
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