2023-04-28
日本S・ライト級タイトルマッチが26日、後楽園ホールで行われ、同2位の藤田炎村(三迫)同級1位のアオキクリスチャーノ(角海老宝石)に2回3分8秒KO勝ち。新チャンピオンとなった。
藤田の右が炸裂した
好戦的な両者はともに射程圏内に入ると力強い右、左フックを振るっていったが、キャリアで上回るアオキがジャブをうまく使っていい立ち上がり。藤田は動きが硬くミスブローが目立つ。アオキは2回ボディ攻撃も交え、右を効かせて好機を作った。
しかし、ラウンド終了間際、離れ際に藤田がスイッチして右を振り抜くと、これをアゴに食らったアオキがキャンバスに落下。何とか立ち上がったものの、ダメージが深く、10カウントとなった。
リクルート勤務のサラリーマン・ボクサー、28歳の藤田は10勝8KO1敗。ブラジル出身の34歳、アオキは16勝11KO10敗2分。3度目の挑戦も実らなかった
藤田は「今日は10ラウンドやるつもりでいたけど、うれしいです。似たもの同士の試合だったと思うので、怖かったけど楽しかったです。2023年のうちにチャンピオンになると全日本新人王に負けたときから決めていたので、それが達成できてうれしい。自分が勝てないと言われている相手と対戦していきたい」と話した。