2021-10-02
ダイナミックグローブ
スーパーフライ級アジア3冠戦12R(日本/OPBF/WBO-AP)
vs
梶 颯(帝拳)○
判定2-0(114-114,115-113x2)
試合:スーパーフライ級アジア3冠王者の福永が15戦全勝(9KO)の梶を迎え撃った。初回、サウスポー福永が右で距離を測るのに対し、梶はガードを固めながらジリジリと迫り様子を伺った。2回、福永は鋭い踏み込みから上下のコンビネーション、さらに左右をまとめて攻勢。梶も負けじと左フックを返した。3回、梶は左フックから回転数を上げて反撃。福永はポジションを入れ替えるとボディにコツコツとパンチを当てた。5回、福永は上下に打ち分け仕掛ける。しかし、梶は右カウンターで体を泳がせるとロープに詰めて連打で攻勢。ピンチの福永はクリンチで窮地をしのぐがラウンド終盤に再び連打を浴びた。5回終了時の公開採点は48-47×2(福永)、48-47×1(梶)と割れた。7回、梶は左フックから左右をまとめて強引に打って出る。福永はパンチをかわすが、梶の回転力は止まらず右ストレートで顔を弾いた。8回も梶のカウンターが冴えわたる。福永の打ち終わりを狙い右を決めた。9回も梶が優勢。プレスをかけてワンツーから豊富な手数を繰り出した。流れを変えたい福永だが梶の固いガードを崩せず。11回、福永は左ボディストレートで一瞬、動きを止めて反撃。最終12回、福永はワンツーで顔をのけぞらせて攻勢。梶も動きを止めずに果敢にパンチを返して試合終了のゴングが鳴った。ジャッジに委ねられた採点は1者がドローとしたが2者が福永を支持。接戦を制した福永がベルトを死守した。