田島 孝介 Kosuke Tajima 個性豊かな選手を数多く送り出しているベテラントレーナー Tweet 「角海老鉢巻き」「イントゥーズボン」がトレードマーク プロフィール 生年月日 1963-01-18 出身地 ボクシング歴 7年 トレーナー歴 1991年~ 担当した代表的な選手 関豪介、中川勇太など 好きなボクサー 特になし 指導方針 選手の個性を見抜き、それぞれに見合った指導を。良い癖を伸ばし、悪い癖を抑えてあげること。 目 標 チャンピオン。新人王からベルトに繋がっていくような選手を育てること。 田島孝介トレーナーは夜のジムをメインに担当している。 続きを読む 「チャンピオンを作りたいのはヤマヤマなんですけど、いかんせん夜はプロが少ないんですよ(笑)。ランカークラスはだいたい昼間に来ますから」と笑う。基本的にプロのトップ選手の多くは昼間のジムで練習をする。夜の部に来るのは仕事をしながらボクサーをしている者や、学生、社会人らの練習生が中心となる。プロ野球で例えると、昼の部が1軍だとしたら夜の部はファームと言ったところか。ならば田島は2軍ヘッドコーチのような存在かもしれない。夜の部でプロになり、上位選手になれば仕事をやめてボクシング一本の生活になる。そうなれば、練習時間も必然と夜から昼へとシフトする。そうやって田島が「1軍」に送り込んだ選手も多い。 「10年以上トレーナーをやってるんで、そろそろ実績も欲しいところですが、夜に来るジム生は仕事をしながらボクシングをしてる連中が多い。言ってしまえばプロになる素質がない奴だっていますから」、それでも田島は夜のボクサーたちを見続けている。 「なんでですかね、まずほかに見る人間がいない(笑)。でもどうせならトレーナーに指導してもらった方が本人も嬉しいだろうし。忙しい日常の中でなんとか時間を作ってジムに来る彼らは、ボクシングが本当に好きなんですよね。危険が伴うスポーツだから家族や周囲に反対される子って多いでしょ。うちの親もそうだったから。まあそういうのもあって、そこまでボクシングがやりたいんだったら、せめてジムの中では好きなだけやらせてあげたいし、そういう子たちを応援してあげたい気持ちもありますよね」 夜の練習生には文字通り「光」はまだ当たらないかもしれないが、好きなことを思いきりやれる幸せはどんな忙しい日々の中でも何物にも代え難い喜びだろう。そしてボクシングに対する思いではプロの選手たちにも負けていない。「バイトして月謝を稼いで、遠くから通ってくる若い子もいますよ。社会人にしても仕事の後にロードワークをしたり、まず朝からずっと仕事してからジムに来るわけだから、1日の睡眠時間が3、4時間なんてザラ。まさしく『寝る間を惜しんで』ボクシングをやってるわけですよ。そういう情熱や思いは絶対大事にした方がいいし、もし彼らが責任ある立場の大人になった時に、若い連中に好きなことを思い切りやらせてあげられると思うんですよね」 夢はこの「夜の部」からチャンピオンを作ることだ。「やっぱりトレーナーの喜びは選手が勝つことですから。まだベルトを獲ってないんで、いつかはチャンピオンを」。田島の言葉に力が入った。 一覧に戻る
田島 孝介 Kosuke Tajima 個性豊かな選手を数多く送り出しているベテラントレーナー Tweet 「角海老鉢巻き」「イントゥーズボン」がトレードマーク プロフィール 生年月日 1963-01-18 出身地 ボクシング歴 7年 トレーナー歴 1991年~ 担当した代表的な選手 関豪介、中川勇太など 好きなボクサー 特になし 指導方針 選手の個性を見抜き、それぞれに見合った指導を。良い癖を伸ばし、悪い癖を抑えてあげること。 目 標 チャンピオン。新人王からベルトに繋がっていくような選手を育てること。 田島孝介トレーナーは夜のジムをメインに担当している。
続きを読む 「チャンピオンを作りたいのはヤマヤマなんですけど、いかんせん夜はプロが少ないんですよ(笑)。ランカークラスはだいたい昼間に来ますから」と笑う。基本的にプロのトップ選手の多くは昼間のジムで練習をする。夜の部に来るのは仕事をしながらボクサーをしている者や、学生、社会人らの練習生が中心となる。プロ野球で例えると、昼の部が1軍だとしたら夜の部はファームと言ったところか。ならば田島は2軍ヘッドコーチのような存在かもしれない。夜の部でプロになり、上位選手になれば仕事をやめてボクシング一本の生活になる。そうなれば、練習時間も必然と夜から昼へとシフトする。そうやって田島が「1軍」に送り込んだ選手も多い。 「10年以上トレーナーをやってるんで、そろそろ実績も欲しいところですが、夜に来るジム生は仕事をしながらボクシングをしてる連中が多い。言ってしまえばプロになる素質がない奴だっていますから」、それでも田島は夜のボクサーたちを見続けている。 「なんでですかね、まずほかに見る人間がいない(笑)。でもどうせならトレーナーに指導してもらった方が本人も嬉しいだろうし。忙しい日常の中でなんとか時間を作ってジムに来る彼らは、ボクシングが本当に好きなんですよね。危険が伴うスポーツだから家族や周囲に反対される子って多いでしょ。うちの親もそうだったから。まあそういうのもあって、そこまでボクシングがやりたいんだったら、せめてジムの中では好きなだけやらせてあげたいし、そういう子たちを応援してあげたい気持ちもありますよね」 夜の練習生には文字通り「光」はまだ当たらないかもしれないが、好きなことを思いきりやれる幸せはどんな忙しい日々の中でも何物にも代え難い喜びだろう。そしてボクシングに対する思いではプロの選手たちにも負けていない。「バイトして月謝を稼いで、遠くから通ってくる若い子もいますよ。社会人にしても仕事の後にロードワークをしたり、まず朝からずっと仕事してからジムに来るわけだから、1日の睡眠時間が3、4時間なんてザラ。まさしく『寝る間を惜しんで』ボクシングをやってるわけですよ。そういう情熱や思いは絶対大事にした方がいいし、もし彼らが責任ある立場の大人になった時に、若い連中に好きなことを思い切りやらせてあげられると思うんですよね」 夢はこの「夜の部」からチャンピオンを作ることだ。「やっぱりトレーナーの喜びは選手が勝つことですから。まだベルトを獲ってないんで、いつかはチャンピオンを」。田島の言葉に力が入った。 一覧に戻る